学生街の殺人
2009年12月23日
学生街の殺人 (講談社文庫)
posted with amazlet at 09.12.23
東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 101404
講談社
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おすすめ度の平均:
モラトリアムの真っ只中にいる津村光平の内面的な成長一読の価値あり
”フリーター”で生計を立てている人に向けたメッセージ本
若き東野の勝負
完成度が高い
学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して…。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実。
1987年の作品。
470ページくらいでそこそこ長かった。
学生街と言いつつ、舞台がそこなだけで学生は出てこない。
主人公はフリーターだし、登場人物はその付近で働いている人がメイン。
序盤から登場人物が割と多くて、ちょっとずつ読んでるとたまに誰が誰だか分からなかったりする。
やっぱり登場人物は少ない方が良いね。
事件については、トリックを暴くのがメインではなくて、それに至った人間関係とかがかなり重視されている感じ。
ただ、その繋がりがちょっと強引なところもあったりする。
評価:★★★★☆ 4.5
ページ数が多い割に退屈な部分もないし、話が二転三転するあたりはなかなか良かった。
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