プシュケの涙
2013年12月29日
プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
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柴村 仁
アスキーメディアワークス
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夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。
久々の一冊。
最近読書時間がほぼないに等しいから、これを読み始めてから読み終わるまでの期間が凄く長かった。
にもかかわらず、話が頭から抜けることもなく、最後まで楽しめた。
本作は2部構成になっていて、前半で同級生の女の子が死んでその謎解き、後半で死んだ女の子のそれまでの話。
時系列を逆転させているところが上手い。
逆転しているからこそ意味があって、評価されている所以だと思う。
正直、自殺の真相は面白いものでも何でもなくて、寧ろ怒りを覚えるようなそんな内容。
その結果を知った上で後半を読むからこそ切なさが倍増する。
読み終わったあとに表紙の絵を見ると、その良さがよく分かる。
電撃文庫からメディアワークス文庫で再刊行する際に表紙を変えなかったのも納得。
評価:★★★★☆ 4.5
続編としてハイドラの告白とセイジャの式日が出てるらしいので、今度買ってみようと思う。
ハイドラの告白 (メディアワークス文庫)
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柴村 仁
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セイジャの式日 (メディアワークス文庫)
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柴村 仁
アスキーメディアワークス
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