むかし僕が死んだ家
2009年09月10日
むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
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東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 5903
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「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。
ホラー系かと思った。
結構ゾクゾクする。
別に何も出ないのに、何か出るんじゃないかっていう緊張感が続く。
実際の登場人物は二人だけ。
舞台となる場所も1カ所のみ。
そこかしこに伏線が散りばめられているけど、ちゃんとラストでそれらが綺麗に回収されて、読者をスッキリさせる書き方は上手いと思う。
主人公の心情の一部が故意に描写されない部分は、読者に推理させる為って事なんだろうけど、第三者ではなく一人称の人物がその役割をしてるあたりはちょっと騙された気分にならなくもない。
全体的には、読めば読むほど続きが気になる感じで、一定の緊張感を与えつつ、謎が徐々に明らかになっていくのがなかなかスリリングで楽しい。
評価:★★★★★ 5.0
それにしても、このタイトルはなかなか上手いというか卑怯というか。
エピローグで一応納得させられたからまぁ良いか。
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