さよならピアノソナタ4
2008年12月13日
アスキーメディアワークス (2008-12-05)
売り上げランキング: 164
切ない……けれど美しい
かけあう旋律
ついに完結
さよならピアノソナタ4、読了。
久々のラノベ。
真冬と出会った春。海への合宿とはじめてのライブを経験した夏。さまざまなイベントを経て真冬への想いに気がついた秋。―そして冬。真冬の誕生日とクリスマスの季節。ナオはその機会に自分の想いを言葉にしようとするが、神楽坂の思惑や千晶の想いに翻弄され、なかなか一歩が踏み出せない。一方で再度のライブに向けてフェケテリコは練習を開始する。そんな中、真冬の身に異変が起こり―。はたしてフェケテリコと四人の恋の行方は?おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなす物語、完結編。
なんというか、
良い最終回でした。
良い意味で読者の予想を全く裏切らない結末。
直巳は相変わらずだし、真冬もまふまふしてるし。
最終巻もやっぱり真冬がいたりいなかったり、バンドしたりしてなかったりで、今までの構成と似ているところがある。
そして、ラストと1巻の最初がちゃんとリンクしてて、話として非常に上手くまとまってる。
それぞれの感情も上手く表現されているし、全員が個性あるキャラクターで良い味出してる。
ただ、最終巻なのに真冬の絡みがちょっと少なかったのは残念かな?
音楽ネタは全く分からないけれど、それでもその曲の持つ特徴を上手く読者に伝えてる(ような気がする)のは上手いなと思う。
ただ、音楽系の専門用語の意味はよく分からないのでスルー進行。
久々に挿絵付きの本を読んだせいか、電車で絵のページ開くのはちょっと躊躇われた。
挿絵がほぼ全部女キャラっていうのがね。
ユーリとかどう見ても女の子だし。
それにしても、挿絵担当の植田亮さんの絵は上手いなぁ。
コミケとかも出っぽいです。
そうそう。
この「さよならピアノソナタ」シリーズ、約1年で4巻書き上げたらしいんですけど、杉井さんはこれ以外にもいくつかラノベ書いてるみたいだし、1年で4巻っていうのは結構凄くないですかね?
ラノベ自体読み出したの最近だからあんまりそこら辺は知らないんですけど、かなり早いペースな気がして。
それでこのクオリティは凄いと思う。
評価:★★★★★ 5.0
東野作品とは完全に違った感じで(ラノベだし)、これはこれで非常に良かった。
やっぱり登場人物の年齢が自分の歳に近いっていうのは読みやすさに大きく影響する気がする。
さよならピアノソナタは完結したし、次は神様のメモ帳の続編に期待。
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コメント
はじめまして。
杉井先生は
08年3月:サヨナラピアノソナタ2
5月:死図眼のイタカ
6月:神様のメモ帳
7月:さくらファミリア!
8月:さよならピアノソナタ3
9月:ばけらの!
10月:さくらファミリア!2
12月:さよならピアノソナタ4
09年1月:ばけらの!2
と殆ど毎月新刊を出しています。人呼んで"月刊杉井光"。
質・量ともに現在のライトノベル作家ではトップクラスではないでしょうか?
Posted by: 影武者 | 2008年12月13日 16:26
コメントありがとうございます。
ほぼ毎月刊行とはかなりのハイペースですね。
それであれだけの良質ラノベを生み出しているとは驚きです。
Posted by: 祐介 | 2008年12月13日 22:07