好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く
2013年06月04日
好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く (メディアワークス文庫)
posted with amazlet at 13.06.04
瀬那 和章
アスキーメディアワークス (2013-01-25)
売り上げランキング: 98,217
アスキーメディアワークス (2013-01-25)
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メディアワークス文庫で評価がそれなりに高そうなのという基準で買ってみた本。
七年前、年下の男の子に、好きだといわれた。それから、手も握らせないまま恋人のような関係をずっと続けている。そして、私はまた、彼とは別の人を好きになる―(好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く)。神戸の街を舞台に、一緒に暮らす三姉妹それぞれの恋の、始まりと、真ん中と、終わり。同じ時間を過ごす三人の恋を、三篇の短編で描く、切なくて優しいラブストーリー。
3姉妹の恋愛話の3話構成。
短編集ではあるんだけど、それぞれの話がリンクしていて、というか時系列が完全に重なっていて、3つの視点から書かれてる。
2話目を読み始めたときに、リンクしていることに気づいて、1話目を思い出しながら読めるのが面白い。
一番謎の多い妹の話が3話目で、「おーなるほどこの妹はこう思ってたのか」という感じ。
心情描写もなかなか良くて、結構サクサク読める。
ラストは結構綺麗にまとまっていて読後感も良い。
そして、作者を気にせず読んでいたけど、この本の作者って男性なのね。
ずっと女性だと思ってた。
完全に女性目線の内容。
こんな文章が書ける男性って凄いなと思った。
評価:★★★★★ 5.0
普段は読まないジャンルだけど、この本はとても読みやすくて内容も良かった。
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