放課後
2008年11月08日
放課後 (講談社文庫)
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東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 2665
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おすすめ度の平均:
女子高生だった人は読んでみてデビュー作、それも20代半ばで書いたからこそ
女性登場人物の存在が希薄では・・。
東野作品の始まりは青春推理ミステリー...
東野圭吾の第一歩
放課後、読了。
東野圭吾氏のデビュー作のミステリー小説。
校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将――犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が……。乱歩賞受賞の青春推理。
今回は、「面白かった」。
舞台が女子校で、主人公が教師かつアーチェリー部の顧問という設定が割と溶け込みやすい気がした。
密室殺人・第二の殺人ともにトリックが非常に巧妙で、なかなか犯人が分からない。
最後の謎解きではちゃんと筋が通っているし、前・中盤に散りばめられた伏線もきちんと回収してる。
事件に関係ないと思っていた前半部分がちゃんと伏線として機能しているのはさすがだなと思った。
途中、伏線に見える記述があったものの、実は伏線じゃなかったのは嵌められたなって感じ。
妻に関する伏線が事件には全く無関係だったのもこれは予想外だった。
全く無関係な2つの事件を絡ませることによって謎解きを一層困難にしてるのが上手い。
動機に関してはやっぱりちょっと弱いというか、もう少し納得させる動機があっても良かったと思った。
これに関しては否定派が結構いる模様。
謎解き後の結末についても、寧ろこれは無くても良いんじゃないかって思う。
終わり方は非常に良いけど、納得できるかどうかはまた別問題。
評価:★★★★★ 5.0
動機と結末に関してちょっと思うところはあるけれど、それ以上にミステリーとしての完成度が高いと思う。
読みやすさは抜群。
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コメント
おぉ、読書感想久しぶり。
>舞台が女子校で、主人公が教師かつアーチェリー部の顧問という設定が割と溶け込みやすい気がした。
女子校もアーチェリーもわかんねぇw俺には全然溶け込めないっすw
Posted by: マッキー | 2008年11月08日 23:49
んー。
作家とか脳移植とかに比べると、高校の教師っていう点で分かりやすいなって事かな。
女子校とアーチェリーはよく分からないけど。
それにしても最近競馬と本ばっかりだな…。
Posted by: 祐介 | 2008年11月09日 15:01
確かにそれらと比べると教師は分かりやすいね。
競馬と本。ちょっと昭和臭?かもだけど、良い趣味じゃないの。
Posted by: マッキー | 2008年11月09日 20:13