狼と香辛料9
2008年10月15日
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 168
作品として一つのヤマを乗り越えた!
シリーズのテーマが明確になった第九巻
エーブルートってないの?
すばらしい!
狼と香辛料9、読了。
昨日ちょっと早く寝たおかげで電車での眠気到来がいつもより遅くて結構読めました。
あーそうそう、
ネタバレに関しては全く気にせず書いているので未読の人はあれですよ。
そんなわけで8巻から引き続きの下巻。
今回は最近では一番商業的な感じでなかなか良かった。
ただ、終盤まではロレンスは振り回されっぱなしな感じで、中盤でエーブとキーマンの間でどういったやりとりがなされていたのかはほぼ完全に伏せられているのがちょっと残念。
あと、上下巻構成の為に下巻にも起承転結を付けなければならなかったっていうことで、下巻の序盤は上巻からの勢いを殺してしまっているのはもったいないなと思う。
でもこれは、上下巻を連続で読んでるからそう思うだけで、4ヶ月待った読者からすれば良い感じなのかも知れない。
全体を通しては、なんたら商会の銅の取引に関するトリックも上手く取り入れていて、毛皮から川下りからの5,6,8,9巻の一連の話が漸く一段落ついた感じ。
そういえば、毛皮の話はあれだけネタにしておきながらもうほとんどどうでも良い扱いになっちゃったのはどうなんだろう。
評価:★★★★★ 5.0
本巻は作品として序盤の勢いを取り戻した感じで、だらだらなスローペース展開でちょっとうんざり気味だった頃と比べるとかなり良い感じに仕上がっていると思う。
4巻から連続で読んだからちょっと飽き気味だったっていうのも原因かも知れないけど…。
とりあえず既刊分は読み終えたから、次は違う作品読みます。
そういえばちょっと気になったことが一つだけ。
あとがきって、段々慣れてくると謝辞とか入れない感じになるものなのかな?
確認してみたら5巻以降は謝辞無し。
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