事件
2011年08月19日
amazon評価に釣られて購入。
推理小説と言うよりは、ドキュメンタリー風のフィクション。
と、作者も言ってるんだから間違いない。
とある町で起こった殺人(傷害致死)事件を巡る裁判を、詳細に描き上げた作品。
裁判とか法律とかそこら辺について読者に訴えかけるのがメインで、推理小説としての面白さはあんまり無い。
正直、説明的な文章が多くて退屈な部分も多い。
説明するのは良いけど、筆者から読者への説明という形になっているのが残念。
どうせなら登場人物に語らせれば少しは自然になったのに。
小説に「筆者」が登場するのはあんまり好きじゃない。
司法関係とか推理小説は好きだけど、この本は微妙だった。
盛り上がりに欠けるし、どんでん返しもない。
中盤ちょっと驚きの事実的な書かれ方をしている部分があるけれど、そう大した驚きもない。
ちょっと時代が古すぎたのかな…。
初版は1977年らしいし、連載はそれよりももっと前。
良い作品はいつまで経っても良いんだろうけど、これはちょっと合わなかった。
評価:★★★ 3.0
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