スロウハイツの神様 上・下
2012年04月09日
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
ぼくのメジャースプーンがまあまあ面白かったから、amazonで評判の良いスロウハイツの神様を上下一気に買って読んだ。
…のが間違いだった。
正直、何が面白いのか分からない。
最初から最後までずっと平坦な感じで、盛り上がりもなく、終わる。
伏線回収しましたよー的な部分は最後にあったりするけれど、
特に驚くこともなく(予想していたわけではないけれど)、そうですかっていう感じ。
この作者、ぼくのメジャースプーンでもそうだったけど、中だるみが激しい気がする。
何の親展もない文章が長々と続く。
(本当は色々と伏線撒いたりしているのかもしれないけど)
読んでて爽快感もなければ、わくわくドキドキさせる期待感もない。
そして、キャラに魅力もない。
同じアパートに住む複数人の登場人物がいるけれど、誰一人として気に入るキャラがいなかった。
こういう系の読み物でキャラに魅力が無いのはちょっといただけない。
ストーリーが秀逸なら許せるけどそれもない。
とにかく、この作者の文章はちょっと合わない気がした。
きっと次は無いと思う。
評価:★★★ 3.0