クレイジー・クレーマー
2012年12月27日
実業之日本社 (2012-04-05)
売り上げランキング: 263,298
大型スーパー“デイリータウン”のマネージャー袖山剛史は、クレーマー・岬圭祐、万引き常習犯「マンビー」という二人の敵と闘っていた。激化する岬との対立関係といやがらせに限界を感じ始めた袖山の前で、ついに殺人事件が発生する…。最終章で物語は突如変貌!あなたは伏線を見破り、真相にたどり着けるか?―。
久々の本カテゴリ。
最近、通勤時間が短くなったおかげで、読書する時間がほぼ皆無。
この「クレイジー・クレーマー」の前に「傍聞き」ってのも読んだんだけど、短編集だしどの辺が面白いのかよく分からなくて記事にする気も起きなかった。
本作「クレイジー・クレーマー」は、スーパーのマネージャーが万引き常習犯と悪質クレーマーと対決する話。
文章自体は読みやすくて、接客業って大変だねって思いながら読み進める。
たまに文中に伏線と思わせるような、違和感のある部分が何度か出てくる。
更に後半から主人公が感情的になり始める。
一人称だしこれは…と思ってると、ラストでやられた。
まあ叙述トリックですよね。
それにしてもオチが酷いね。
殺人方法が猟奇的なのはそのためかって感じ。
伏線はちゃんとあるから不公平感はないけど、ミステリとしての面白さはあんまり無い。
クレイジーなのはクレーマーじゃなくて主人公ですって感じだし。
主人公が狂ってちゃダメだよね。
ところで序盤から出てくる万引き常習犯については、ミステリ部分には何の関係もなくて、その正体もストーリーとは何の関係もない第三者。
あれだけ扱っておいてそれは酷いんじゃないのって思う。
評価:★★★ 3.0
読みやすさは良いけど面白さはいまいち。
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