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封印再度

2011年04月29日

封印再度 (講談社文庫)
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 14479
50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。二つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。

森博嗣のS&Mシリーズ5作目。

最初に提示された謎解きと、その後起こった事件との関わりを匂わせながら最後まで持って行く。
単なるミステリ作品であれば、ちょっと納得しがたいトリックに疑問が残って終わるところ。
でも、このシリーズはミステリが全てではなくて、今作では犀川がこれまでになく変化したところが大きなポイントだと思う。

元々5部作の予定だったということで、ここで終わってもシリーズとしては良い感じ。
でも、10部作なので、今後の二人がどうなっていくのかが見所。
何となくラノベに近い感じで、読みやすく面白い。

評価:★★★★☆ 4.5


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