リピート
2010年10月16日
リピート (文春文庫)
posted with amazlet at 10.10.16
乾 くるみ
文藝春秋
売り上げランキング: 4491
文藝春秋
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おすすめ度の平均:
ドキドキしながら一気読みしてしまいました。過大評価
誰もいなくなった・・・
最善な人生を歩んでいるかも…
おもしろ
もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて…。あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。
インシテミルに続いて指導員オススメの本。
冒頭でいきなり地震予知の謎の電話がかかってきて、予知の謎解きをするものかと思いきや、普通にSFだった。
SFモードに入ってしまえば別に何が起きても何も思わない。
この本のミステリ的要素は中盤以降で、仲間が次々に死んでいく原因を探る部分。
種明かしされてふーんとは思ったけど、驚くほどでもない。
その後の残りの人たちの行方が気になるところで、どんなラストになるのかと期待していたら、あっけなく終わった。
最後にもう一ひねり欲しかった。
文章については、指導員も言ってたことだけど、理系っぽい説明的な部分が多い。
タイムトラベルの説明あたりはちょっとよく分からなかった。
参考のために出した説明が分かりにくいんじゃ意味がない。
文章自体は上記の部分を除けば読みやすかった。
ただ、主人公の性格はいまいち感情移入しにくい感じ。
ところで、単行本は2004年刊行なのに、時代設定が結構古い気がした。
解説によると、1991年の設定らしい。
競馬のネタが何度か出てくるけど、「連勝複式」とか今時言わないだろうし、いつの時代なんだと気になってた。
その時代にした意味は何だったんだろう。
単にネタを考えたのがその頃だったって事なのかな。
評価:★★★★☆ 4.5