火車
2009年05月07日
宮部 みゆき
新潮社
売り上げランキング: 3683
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休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
590ページは結構長かった。
新潮文庫は紙が薄いせいか、厚さの割にページ数が多い気がする。
宮部みゆきの1冊目ですが、話は結構面白かった。
様々な情報が徐々に明らかになっていく構成は、先を読みたくなる衝動に駆られる。
クレジットカードの話とか、犬の話とか、全ての話がきちんと本筋に関わっているところとかは無駄がないなと思った。
あと、良くあるただ単に犯人の手口を解明していくミステリーと違って、犯行に及ばざるを得なかった状況とか、社会のあり方みたいなものが擦り込まれてる点では、今まで読んだ本とはひと味違う。
ただ、終わり方はちょっと腑に落ちない。
ああいう終わらせ方もあるとは思うけれど、解明されていない謎が明かされないまま終わってしまうのはあまり好きじゃないかな。
主人公の推測は至る所に書かれているけれど、犯人の言葉が欲しかった。
評価:★★★★☆ 4.5
全体的に非常に読みやすいし、ミステリーとしてもなかなか面白かった。
最後の部分が減点ポイント。
次はみーまー7巻読みます。