"文学少女"と死にたがりの道化
2008年09月03日
エンターブレイン
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文学のすゝめ
文学少女と知ったかぶりの読者
ターンオーバー
すべての“死にたがりの道化”に捧ぐ
"文学少女"と死にたがりの道化、読了。
前回のフォーカス・リーディングをamazonで買う時に、1500円以上にして送料を無料にするためについでに買いました。
既存の文学がベースになってる部分とか、絵で避けてたところもあったけど評価が良いので購入。
本を食べる妖怪である自称"文学少女"の天野遠子先輩と、主人公井上心葉(このは)が所属する文芸部。
心葉の前に突如訪れた竹田千愛(ちあ)によってとある過去の事件へと巻き込まれる。
太宰治の「人間失格」が根底にあって、それに共感した人間が彼の模倣をする。
そんな話です。たぶん。
各所で絶賛されたこの作品なんですが、読んだ感じはそれほどでもないかな。
"文学少女"が妖怪である意味が今のところあまりないし、話のメインは竹田千愛とその他関係者。
その点ではちょっと期待はずれ。
人間失格がベースにはなっているけれど、読んだことが無くても特に問題無い感じ…になってると思う。
あと、心葉の特殊な過去は冒頭でさらっと説明されるだけで、更に文中に何度か現れる"美羽"の謎は明かされない。
シリーズを通して徐々に明かされる感じなんだろうか。
そういえばサブキャラでほんの少しだけ登場する琴吹ななせが多分ツンデレ。
ただこれも絡みがほとんど無く、次回以降にお預け。
あと気になったのは、文中でたまに太めのゴシックの文章があって、その後普通の文を読むとかなり文字が細く感じる。
もうひとつ。これは内容に全く関係ないけれど、紙の端のカットが雑で、若干ざらざらして手触りが良くない気がする。
ちょっと気になった。
評価:★★★☆ 3.5
次買うかかなり微妙なところ。
毎回メインとなる話が違うんだろうけど、今回以上におもしろければ買いたい。
とりあえずは保留かな。
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