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儚い羊たちの祝宴

2011年07月18日

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤 穂信
新潮社 (2011-06-26)
売り上げランキング: 998
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

積ん読が無くなって困ってたところに、たまたま本屋で見つけた米沢穂信の新作。
やっぱり困ったときは作者買いが安全ですよね。

で、この本、ぱっと読んだ感じは「世にも奇妙な物語」に出てきそうな感じの短編集。
一つ一つの話は独立してるけど、「バベルの会」っていう大学のサークルっていう点で一応少しだけ繋がってる。

どの話も富豪の元に仕える使用人的な立場の女性が主人公。
人が死んだり死ななかったりするけど、普通のミステリとは違って誰がどうやって殺したとかは割とどうでも良くて、最後に明かされる、奇妙さとか怖さが大事。

帯には「最後の一行で世界が反転」とか書かれているけど、そこまで凄いどんでん返しがあるわけではないし、最後の一行ですらないのが殆ど。
でも、「玉野五十鈴の誉れ」は確かに最後の一行がかなり効いてる。
何気なく敷かれた伏線が最後の最後で効果を発揮するのはかなり上手いと思った。

これにしてもこの作品、話中に他者作品のタイトルが結構出てくるんだけど、そもそもそれを知らないと最大限の面白さは味わえない気がして、ちょっとレベルが高い。
知らなくても多分問題は無いんだけど、知っていれば伏線として働いてよりいっそう楽しめる作りになってる模様。
最後の「儚い羊たちの晩餐」で出てくる「アミルスタン羊」なんてのは知っている人が読んだらその時点でネタが分かるらしい。
ある意味完全にネタバレだけど、知っているからこその面白さってのもありそう。

評価:★★★★☆ 4.5

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