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遠まわりする雛

2011年09月14日

遠まわりする雛 (角川文庫)
米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング) (2010-07-24)
売り上げランキング: 18574
省エネをモットーとする折木奉太郎は“古典部”部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違いで開催が危ぶまれる事態に。千反田の機転で祭事は無事に執り行われたが、その「手違い」が気になる彼女は奉太郎とともに真相を推理する―。あざやかな謎と春に揺れる心がまぶしい表題作ほか“古典部”を過ぎゆく1年を描いた全7編。

古典部シリーズ4作目。
短編集。

今までの作品と同じように、一応どの話にも日常の謎が含まれていて、謎解き要素を含んでいる。
でも、今作のメインはそっちではなくて、重要なのはキャラ同士の関係。
(とは言っても、ミステリとしてもちゃんと意識されてて、ミステリファンなら元ネタが分かったりするらしい。)

摩耶花と里志の関係はこれまでの作品でも触れられているけど、奉太郎と千反田の関係が明確に書かれているのは今作が多分初めて。
省エネ主義の奉太郎が、千反田の「気になります」発言でやる気になっちゃう理由はそういうことで。

ちなみに今作は7話収録で、1年目の春から翌年の春休みまでが時系列で書かれている。
ということで、次回作は2年目からのスタートってことだと思うんだけど、
ラノベテイストも濃くなってきたし、今後どうなっていくのか楽しみなところ。

評価:★★★★ 4.0

でもやっぱり短編より長編の方が良いね。

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