ルームメイト
2012年01月18日
私は彼女の事を何も知らなかったのか…?大学へ通うために上京してきた春海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。
借りた本その8。
一言で言えば、多重人格もの。
といっても多重人格なのは前半ですぐに判明する。
多重人格設定が悪いとは言わないけど、ちょっとリアリティに欠ける部分が多かったかな。
いくら多重人格でもそれは無いだろってのとかね。
文章は読みやすい方かな。
amazonのレビューでは文章が稚拙だっていう意見もあったけど、読みにくいよりは良いよね。
中盤で、神社の御神木とか石とかの意味ありげで長ったらしい説明があったけど、あそこまで語っておいて本文に何の影響もないという無駄っぷりはいったい何だったのか。
あれがもしかして伏線になるのかなってちょっと期待して損した。
あ、犯人についてはちょっとやられたね。
リアリティは無いけど。
そしてラストはエピローグの直前に謎の後書きが入る。
このあとバッドエンドだから気をつけてね!っていう注意書き。
そして期待させておいて大したことのない終わり方。
何だったんだろう。
評価:★★★★ 4.0
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