パラレルワールド・ラブストーリー
2009年01月29日
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
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東野 圭吾
講談社
売り上げランキング: 5322
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おすすめ度の平均:
ちょっと切ない。。はじめは「?」の連続
脳内ミステリー
いやぁ〜!
情けない男心に共感…。
パラレルワールド・ラブストーリー、読了。
東野圭吾16冊目。
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー。
過去と現在の2世界が交互に展開される文章構成。
恋人の位置付けが2つの世界で異なるのがポイント。
自分の恋人なのか、親友の恋人なのか。
脳の記憶についての研究がキーポイントになっていて、その謎が段々明かされていく。
記憶の改変とか現実だったらかなり人権問題になりそう。
脳と言えば、「変身」も脳移植による人格の変化とかでちょっと似てるところがあるかも。
結末については、一連の謎についての説明は一応されているものの、その後の話が書かれてないのがちょっと中途半端。
ずっと謎に包まれていた部分をさらっと説明して終わるのはどうなんだろう。
あと、主人公の真由子欲が半端無い。
意地でも親友から奪い取りたいとかどうなの。
そんなわけで、長い割にはそこまで面白くなかったかなって言う印象。
東野さんの恋愛系はあんまり肌に合わないのかも。
やっぱり普通のミステリーが一番。
評価:★★★★ 4.0
パラレル構成なせいで、電車でちょっとずつ読んでると次に読み始めるときにどっちの世界なのかが分からなくなるのが困る…。