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盤上の敵

2016年05月16日

長いこと積ん読してた本をやっと読んだ。

我が家に猟銃を持った殺人犯が立てこもり、妻・友貴子が人質にされた。警察とワイドショーのカメラに包囲され、「公然の密室」と化したマイホーム!末永純一は妻を無事に救出するため、警察を出し抜き犯人と交渉を始める。はたして純一は犯人に王手をかけることができるのか?誰もが驚く北村マジック。

妻を人質として立てこもった犯人とどう戦うか、っていうミステリ。
主人公とその妻の独白が交互に繰り返されて、段々物語の真相が見えてくるっていう構成。

一人称がコロコロ変わる文章はあんまり好きではないんだけど、この作品の場合は二人に限定されてるし、そんなに場面があっちこっち飛び回るわけでもなく、文章も読みやすいから、それほど混乱することはなかった。

ミステリとしてはなかなか良かったと思う。
読者を驚かせるような要素はあるけれど突飛なものではなくて、読者をだますようなものでもない。
多分2回読んだら、小さい伏線が各所にちりばめられているんだろうな、っていうのを何となく感じる。
(ネットの叙述トリック50選的なページにこの作品が入ってたけど、あの不快ないわゆる叙述トリックとは全然違うものだと思うし、この程度のトリックは寧ろなるほどなって納得させられる)

全体的には良かったんだけど一部ちょっとなーっていうところがあって、それは、主人公の妻の過去の話。
重い話だし、この物語にそういう過去は必ずしも必要ないんじゃない?と思う。
もうちょっと違った過去でも良かったんじゃないかな。
筆者が冒頭で断り書きを入れているのは多分ここのことなんだろうなと思う。

この物語は、心を休めたいという方には、不向きなものとなりました。読んで、傷ついたというお便りをいただきました。

評価:★★★★ 4.0

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