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ぼくのメジャースプーン

2012年02月12日

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
辻村 深月
講談社
売り上げランキング: 47
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった―。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。

「スロウハイツの神様」って作品がamazonで高評価で良さそうだなって思っていたけど、上下巻構成だったから、どうせなら同作者の違う作品を読んでみたから決めるかなってことで本作を買った。

ぼくのメジャースプーン。
メジャースプーンって何だって最初思った。
メジャー?主要な?ん?

ああ、計量スプーンね。
majorじゃなくてmeasureか。
意味は通じるんだけど、今まで計量スプーンのことをメジャースプーンって言ったことも聞いたことも無かった。

内容は、
「ぼく」と「ふみちゃん」と「先生」と「犯人」の話。
ふみちゃんのために、ぼくが犯人に対して1週間考えて結論を出す。
考える過程で先生が登場して、ぼくが色々考えさせられる。
ぼくの出した結論はなかなか衝撃的。

そしてタイトル。
メジャースプーンって言うのがこの作品の主題にぴったりマッチしてる。
このタイトルは上手いなと思った。

全体的に見ると、序盤は凄く引きつける感じでかなり良いんだけど、
中盤がちょっと中だるみ感がある。
この話で最後まで持って行くの?って思った。
それだけ主題が重いって言うのはあるんだろうけど、ちょっと読み物としてはどうかなと。
終盤は衝撃の結論はなかなか良いんだけど、ラストはもうちょっと何か欲しい感じ。

文章自体は読みやすい。
ミステリ要素を期待しちゃったけど、あんまり無かった。

評価:★★★★ 4.0

とりあえず、スロウハイツの神様は上下巻買ったので次読む。


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