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99%の誘拐

2012年05月19日

99%の誘拐 (講談社文庫)
岡嶋 二人
講談社
売り上げランキング: 76100
緊迫度MAXIMUM(マキシマム)!空前絶後の完全犯罪
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作!

岡島二人の「そして扉が閉ざされた」が面白かったので、同作者の人気作?である99%の誘拐を買ってみた。

タイトルに「誘拐」ってあるとおり、誘拐もののミステリ。
作中に2つの誘拐が出てきて、1つ目は、過去にこんな誘拐事件がありましたー的な手記で紹介されてる。
2つ目が本作のメインとなる誘拐。

倒叙形式なので、犯人は最初から分かっていて、この誘拐をどうやって進めていくのかな?っていうのを期待しながら読み進める。

この本の誘拐が普通の誘拐と違うのは、ハイテクすぎる点。
88年に書かれたとは思えないくらい、高度なテクニックを駆使した誘拐になってる。

キモは遠隔操作。
誘拐の被害者が自ら誘拐されに来て監禁されている傍ら、犯人は海外にいる。
そして、身代金の受け渡し役に自らを選択する。

誘拐の時点では海外にいて、しかも自分自身が犯人の指示を受けながら身代金受け渡しのために翻弄される。
こんな完璧な犯罪がもし現実にあったら、どう考えても捕まるはずがない。
それくらい綿密に練られた計画的犯行。

まあ、突っ込みどころがないわけでもない。
といっても完全な矛盾点があるわけでもない。
寧ろ、こんなトリックを考えた作者は凄いなと思わせる内容。

コンピュータを使ったトリックってことで、多少技術系の話が出てくるけど、小難しい感じではなくて、誰でも理解出来る程度の内容。

文章は読みやすくて、続きが気になる感もそこそこあって良い感じ。
ただ、ラストが割とあっさりなので、読後感がちょっと軽いかな。

評価:★★★★ 4.0

「そして扉が閉ざされた」並の面白さを期待してたけど、ちょっとそれには及ばずといった感じ。
とりあえず、両作品に共通してるのは、キャラにあんまり魅力が無いこと。
トリック重視なのは良いけれど、もう少し魅力あるキャラクターにして欲しいかな。

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