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涼宮ハルヒの驚愕

2011年06月12日

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
谷川 流
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-05-25)
売り上げランキング: 21

4年ぶりの続編。
もう「分裂」の内容なんて忘れてるよね。
というわけで、分裂再読+驚愕の上下巻の計3冊を読みましたよ。

以下ネタバレ。

「分裂」で分裂してから、どう進んでどうまとめるのかがかなり気になってた。
αβの2段構成をそのまま引き継いで、平行世界を繰り広げていくのは良かったけど、
正直上下巻にした意味が分からない。
無駄に引き延ばしただけで、内容は薄い。

平行世界のおかげで同じ時間を進めるのにも文量が2倍になるし、重複して無駄になってる部分もある。
それに加えて、恒例のキョンの無意味に長いモノローグ。

面白さで言うと、「分裂」の時点が最高潮だった。
「驚愕」に入ってからはダラダラと進む感じで、ラストに行くまで伏線も回収されないし、若干退屈感がある。

ここまで待たせて、この文量で、この程度かっていうのが正直な感想。
クライマックスもそれほど凄い驚きがあるわけでもないし、新キャラの存在意義も微妙。

しかしまあ、中途半端に放置された物語が完結したのは良かった。
このシリーズはいつ完結するんだろうね。
例の切り札も使ってないし、使うときは来るのかな?

評価:★★★★ 4.0


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